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2006年度使用中学校社会歴史教科書の
採択に関する要望書

貴教育委員会が、扶桑社版の「つくる会」歴史教科書を
採択しないことを強く求めます!

教育委員会 委員長 様
教育長 様

私たち<日本−在日−韓国>ユースフォーラム(以下「ユースフォーラム」)は、日本・在日・韓国の青年たちで構成するネットワーク団体です。です。「ユースフォーラム」は、今の歴史教科書問題が浮上したと1997年に、「過去とどう向き合うべきか」をテーマにシンポジウムを東京と大阪で開いて以降、毎年1回、数百名の日韓の若者が一堂に会しフィールドワークや学習会、討論会や共同行動といったプログラムで構成する行事を行なっています。とくに、過去に植民地支配と侵略戦争を経験した日韓間においては、今の若い世代の中で確実な友情と協力関係を結ぶためにも、歴史に対する共通理解が必要であるという考えが私たちの活動の基本となっています。

以上の問題意識を持つ私たちは、今年の中学校歴史教科書の検定結果および各地区での採択の動向に大きな関心を持っています。

今回検定合格をした教科書のひとつである「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)が編纂した扶桑社版歴史教科書(以下、「つくる会」歴史教科書)は、アジア太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、その目的を正当化し、「日本の緒戦の勝利は、東南アジアやインドの多くの人々に独立への夢と希望を育んだ」と、日本があたかもアジアの植民地を解放したかのように描いています。

一方、日韓併合については「日本の安全と満州の圏益を防衛するために」必要だったとするなど、日帝植民地支配を肯定しています。また、「慰安婦」や強制連行の記述はなく、中国での南京大虐殺については、その存在自体が疑わしいという立場さえ紹介するなど、日本の加害責任があいまいになっています。このように、「つくる会」歴史教科書は、▽アジアへの蔑視、▽植民地支配及び侵略の肯定・美化、▽日本の加害事実の隠蔽といった特徴を持っています。

このような教科書の存在は、日本とアジアとの友好信頼関係を根底から台無しにしかねなません。そして、このような教科書を使い教育を受けた子どもたちが、▽アジアへの蔑視、▽植民地支配及び侵略の肯定・美化、▽日本の加害事実の隠蔽といった価値観を自分のものとして持つようになり、ひいては戦争や植民地支配そのものを肯定するようになることも否定できません。

東北アジアの平和と人権の確立のために、私たち「ユースフォーラム」は、「つくる会」教科書を貴教育委員会が採択しないことを強く求めます。



2005年7月4日
<日本−在日−韓国>ユースフォーラムジャパン
共同代表 金宅守 金朋央 原田徳子
<韓国−在日−日本>ユースフォーラム韓国準備委員会
準備委員長 パク・ヨンチョル
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