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兵庫フィールドワーク コース1
在日華僑の歴史と現状
―阪神淡路大震災と共生社会を考える

趣旨と概要

このコースでは主に次の3カ所を訪れます。はじめに神戸にある在日華僑の学校である中華同文学校、華僑の町である南京町、そして在日外国人の支援活動を行っている定住外国人支援センターです。

このコースでは、1995年に起こった阪神・淡路大震災の被害と、それを契機に高まった在日外国人の民族教育の制度保障への取り組みを学びます。特に神戸に多数居住する中国人の学校、町の歴史や現在の生活を見ることで、在日コリアン以外の外国人の日本での生活の実態や課題を学びます。

また地震の被害が最もひどかった地域の一つである長田区を訪問し、外国人の支援活動を行っている団体の取り組みを見学したり、震災時のビデを見たりします。

フィールドワーク内容

まずはじめに神戸中華同文学校を訪問します。

現在、在日中国人の総数は約20万名。その中で、在日コリアンと同じく歴史的背景を持つ、いわゆる「定住者」は、約2万3千名です。在日中国人の学校は、横浜、大阪、東京など日本全国に5カ所あります。神戸中華同文学校はその中の一つで、今年で100周年を迎えました。中国の清朝末期の1889年、「改良派」の一人梁啓超が西太后の怒りに触れ、日本に逃がれてきました。彼が在日華僑に教育の重要性を呼びかけ、感動した華僑たちが直ちに募金を集めて、1899年に今の神戸中華同文学校が建設されました。これまでに5千名以上の卒業を輩出しています。

中華同文学校では、在日中国人の歴史について名誉理事長の林同春さんに講演をしていただきます。この方はまた、神戸華僑総会の会長でもあります。在日1世として多くの差別に会いながらも、中国人として在日中国人社会と中日友好関係の発展に努力してこられました。特に、神戸中華同文学校の維持、運営に深く関与して来られました。

1995年、神戸で起きた大地震のために校舎が使用不能になったとき、中華同文学校が一般の日本の学校と同じ私立学校補助金を日本政府に要請したが、「学校教育法第1条に該当する学校ではない」という理由で拒否されました。この事件を契機に、神戸にある朝鮮学校やアメリカンスクールなど、同じ問題を抱えている他の外国人学校とともに「外国人学校協議会」が結成されました。この協議会は、日本にある外国人学校の地位、待遇改善を要求し、現在も様々な活動を継続しています。林同春さんは、この外国人学校協議会の代表も務めておられます。

中華同文学校の見学、講演を終えた後は、少し歩いて神戸にある中国人街「南京町」を見学し、そこで昼食をとります。この街は、約120年間に華僑たちの店が集まって生まれた中華街で、長い歴史と中国の文化や生活を楽しむことができます。今回は見学することができませんが、年に一度、春節祭りという祭りが開催され、日本全国的にも有名な観光地となっています。

夕方からは、長田区のフィールドワークへ出かけます。兵庫@のコースと合流し、定住外国人支援センターを訪問します。95年の阪神淡路大震災を契機に本格的に取り組み始められた、日本人と外国人との共生の街づくりについて、「神戸アジアタウン推進協議会」副会長の金宣吉さんのお話を聞きます。

タイムスケジュール

10:00神戸中華同文学校 訪問
12:30昼食
16:00定住外国人支援センター 訪問
18:30須磨海岸で交流会
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